モデル事務所が教える『ポージング』|脚編もご参照ください。
モデルポージングと呼ばれるものにはいくつかの種類があります。
プロフィール写真などを撮る際の自分をよく見せるためのポージング。これは自分が可愛くきれいに見える角度や立ち方、表情でポーズをとればいいモデルがまず最初にやるポージングです。
しかしいざファッション商品を撮る場合はこのモデルポージングではいけません。主役が商品だからです。
ファッション商品を撮る場合は商品が主役ですから、商品がよく見える様に立ち、手の所作や表情も商品の魅力を最大限に伝えるものにしないといけません。
下にいくつかの事例を紹介しましたので参考にしてみてください。
目次
- ファッション商品のモデルポージング一覧:上半身編
- 両腕を体の前で軽く曲げ、指先をからめて添えるポージング。
- 右腕を体の横に下ろし、左腕を軽く曲げて手を腰に添えるポージング。
- 右腕を体の横に下ろし、左腕を軽く曲げて手を髪に添えるポーズ。
- ファッション商品のモデルポージング一覧:上半身編
- 軸足にしっかり体重を乗せ、軸足の反対の脚を横に出すもっとも基本的なポーズ(休めのポーズ)
- 両腕を体の前で軽く曲げ、両手の指先を揃えて添えるポージング
- 肩の力を抜いたリラックスした姿勢でポケットに手を入れたポーズ
- スカートの裾を揺らし柔らかな生地の素材感を表現したポージング
- 左足に重心があり右足を横に出したポージング
ポージングの基本を学びしっかり身に着ければこのようにファッション商品のお仕事でもさくさく撮影がすすめられます。
ファッション商品のモデルポージング一覧:上半身編
ファッションモデルのためのポージング、まずは上半身からいくつか見ていきましょう。トップスやストール、マフラー等の商品の撮影は腰から上、膝から上を撮る事が多いので、下のポージングを参考にしてみてください。
- 両腕を体の前で軽く曲げ、指先をからめて添えるポージング。
- 右腕を体の横に下ろし、左腕を軽く曲げて手を腰に添えるポージング。
- 右腕を体の横に下ろし、左腕を軽く曲げて手を髪に添えるポーズ。
両腕を体の前で軽く曲げ、指先をからめて添えるポージング。
左脚が軸で、腰はやや左にひねっています。その事で上半身にしなやかな柔らかさが出ました。
落ち着いた立ち姿でとてもきれいですが、このように両手を体の前で組むポーズは自分の手で商品を隠すというデメリットもありますので、次のカットではこの手の位置を変え商品全面を見せるという工夫が必要です。
右腕を体の横に下ろし、左腕を軽く曲げて手を腰に添えるポージング。
軸脚側に腰をややひねることで左側面にシャープなラインを作りました。
何気なく立っているように見えますが基本をしっかりおさえた高度なポーズです。
欲を言えばマフラーのチェック柄にかかった手、もう少し引いて柄を隠す部分を小さく出来たら完璧でした
さらに視線、すこし横に視線を向けすぎましたね。そのこで目が白目勝ちになりきついイメージになってしまいました。
この商品に関しては優しい視線を作ったほうがより商品を高価に見せられたのではという気がします。
ほんのかすかに視線をカメラ側に入れると目の中の黒目の分量が増え柔らかいイメージになったでしょう。
何が正解という事ではありませんが、視線に関しては、下の写真と比べていただけると興味深いです。
右腕を体の横に下ろし、左腕を軽く曲げて手を髪に添えるポーズ。
実はこの視線の位置は絶妙に計算されています。
顔の向いた方向よりかすかにカメラ側に視線が向けられています。
そのことで目の中の黒目の分量が多くとてもやさしく可愛いイメージで写っています。
上の写真のすこしきつい視線のイメージと比較して見てください。
顔の角度よりも外に視線を向けるか内に視線を向けるかでこのように視線の強弱をコントロールできます。
上体はまっすぐに伸ばし、肩の力を抜いた自然な姿勢を保っています。
衣装が地味目で大人っぽいイメージなので、片手を髪に添えるような高い場所に置いても、もう一方を下ろしたことで落ち着いた立ち姿のポーズになりました。
ファッション商品のモデルポージング一覧;全身編
全身のポージングは軸を綺麗に作ってしっかり立たないといけないので基本を押さえないと難しいですが、下の写真を参考にしてみてください。
- 軸足にしっかり体重を乗せ、軸足の反対の脚を横に出すもっとも基本的なポーズ(休めのポーズ)
- 両腕を体の前で軽く曲げ、両手の指先を揃えて添えるポージング
- 肩の力を抜いたリラックスした姿勢でポケットに手を入れたポーズ
- スカートの裾を揺らし柔らかな生地の素材感を表現したポージング
- 左足に重心があり右足を横に出したポージング
軸足にしっかり体重を乗せ、軸足の反対の脚を横に出すもっとも基本的なポーズ(休めのポーズ)
よく見かける休めポーズです。
このポーズを鏡の前で真似てみてください。同じように出来ますか?結構難しいでしょう?
簡単に見えますが、しっかり基本を分かってないと同じように形を作ってみてもこの写真の様にキレイに立つのは難しいのではないでしょうか。
脚は軽く開いて立ち、重心は軸足で支えている。単に休めの姿勢で立っているだけです。それなのにまっすぐに伸ばしている上半身がしなやかに柔らかく見えるのには秘密があります。
腰を軸足の外、すなわち左側にややひねられていて、尚且つ顔はやや右に向けられている、その事で背骨がらせん階段のように左から右にねじれています。そのねじれが上半身をしなやかに見せているのです。
モデルが正面向きに立ち、穏やかな笑顔を見せる。両手を体の前に添え、視線を右上に向けた立ち姿のポーズ。
両腕を体の前で軽く曲げ、両手の指先を揃えて添えるポージング
商品の正面を見せるポージングです。モデルが正面に立ち、表情は笑顔。顔はやや左に向け、視線も同方向。上体はまっすぐに伸ばし、脚は肩幅ほどに開いて立ち、重心は均等に保たれている。
両手を体の前に添え、穏やかな表情で立つ。
ポージングというと何かしっかりとしたポーズをとらないといけないように思いがちですが、このように何気ない一瞬をとらえたように見せるのもポーズの一つ。
ポージングという言葉に騙されないで、ポーズをとっているようには見えない何気ない瞬間を切り取ったような形をきれいに見せる工夫をしてみてください。
肩の力を抜いたリラックスした姿勢でポケットに手を入れたポーズ
右腕を体の横に下ろし黒いハンドバッグを持ち、左腕を曲げてポケットに軽く手を入れるポーズ。モデルが正面に立ち、笑顔を見せる。顔はやや左に向け、視線も同方向。上体は自然に傾き、肩の力を抜いたリラックスした姿勢を保っている。片手でバッグを持ち、もう一方をポケットに添えた立ち姿のポーズ。
スカートの裾を揺らし柔らかな生地の素材感を表現したポージング
このように動きを出すというのは一番多く使われる手法です。でもこの動きというのも実は難しいんです。
屋外撮影などでモデルがゆらゆら動いているところを連写で撮る、そうすればスカートが揺れている写真が撮れます。
ですが、スタジオでストロボを使う撮影ではどうでしょうか?一発パチンをシャッターを切った後、ストロボに電力をチャージする時間が必要です。
ですから屋外のような連写はできません。一発パチンと撮った写真でこのようにキレイにスカートを揺らすのは確かなポージングスキルと数多く撮影をこなすという慣れが必要です。
この写真は一旦右方向に重心を乗せた後素早く左に体重を移動させるという高度なテクニックが使われています。
きれいに立てた瞬間にいい感じにスカートが揺れ、いいタイミングでシャッターが切られた写真になりました。
左足に重心があり右足を横に出したポージング
特別なことはしていませんがバランスよくきれいに立ててますね。
パンツにポケットがあることを知らせるために右手をポケットに入れました。
ポケットの口が狭いのですこししわになったのが気になりますね。
このような場合は一旦深く入れた手を少し抜くように引くとしわが消えます。
皆さま良かったらこの形を鏡の前で真似してみてください。
ただ立つという事が実はとても難しいという事に気づいていただけるはずです。